カウンセリングとは
当カウンセリングルームで提供しているカウンセリングとは・・・。
カウンセリング、と聞いて、皆さんはどのようなイメージをしますか?
話を丁寧に聴いてくれる、励ましてくれる、
問題の整理を手伝ってくれる、
精神的な病気について教えてくれるetc・・・
これら様々なニーズに対して、カウンセリングを利用するかどうかを、
それを決める本当の動機、
それは、本当に、助けてくれるのだろうか、
また、本当に自分は楽な状態に変われるのだろうか、
というところだと思います。
実際のところ、
上記のことをクライエント(ご相談者)の方に提供できる、と確約するのは、
カウンセラーとしては、ルール違反になります。
なぜなら、心の世界について100%お約束できるということはないからです。
しかし、できるだけ、その目標に近づくようなサービスの提供について、
心がけているということは、お伝えすることができます。
また、そのような治療の枠組みを持っていることも、
お伝えすることはできると思います。
当カウンセリングルームに所属する、カウンセラーに共通の土台、
カウンセリングの方法論があります。
それは、ひとつには、クライエントの方が必要としている、
支援の“深さ”を見分け、
それに対応した技法を選択する訓練を受けていること。
もうひとつは、クライエントの方が、
本質的な“変容”ができるような場として、
その苦しい状態から変わるための“うつわ”としての場の提供をする視点を
身につけていることです。
従来の多くのカウンセリングは、
一時的なその場での感情に共感を示すことで
(これはこれでとても重要ですが)、
苦しみや、困難から抜け出すことの支援をしてきたものが、
多くを占めていました。
それはそれで大事なのですが、
しかし、どうしても、その場合、支援が“浅く”なりがち
(繰り返しますが、状況により浅い支援はとても大事です。)
ということをなかなか免れませんでした。
例えば、うつ状態の治療についても、
表面的な感情への共感と、人間関係や職場の調整の支援、
そのことを時間をかけてゆっくりとフォローすることで、
良くなるケースもたくさんあります。
一方で、
深く引きこもること、自分の古い古い時代に戻ること、
あるいは、それまで経験したことないような、
深い意識状態を経験することが必要となる場合もあり、
また、
逆に経験した・している深さや強さの意識や感情に圧倒されないように、
しっかりとした蓋を閉める作業、
埋葬する作業が必要なことも非常に多く存在します。
これらの治療を進めるには、カウンセラーの側に、
治療の浅い面、深い面、双方を扱う技術があること、
また、カウンセラー自身が、浅い面、深い面の自己治癒の経験を通して、
自己の深い変容がいかに起きるかということを、
身を持って知っているということが必要です。
当カウンセリングルームのカウンセラーは、
共通して、長い期間にわたる研修、自己治癒の経験をもととして、
次のことをモットーとしています。
クライエントの方に安心して利用していただく、“変容のうつわ”、
また、困難な状況に立ち向かう“安全基地”の場を提供したい。
また、微妙な状況を切り抜ける、
その人の持っている本当の強さを引き出す技術の提供をしたい。
そのような場として、カウンセリングが提供されるよう、
それが日々、維持されるように、と思いながら、
それぞれのカウンセラーが日々研鑽を積み、
当カウンセリングルームは運営されています。